議員力検定 共同代表ごあいさつ 新川達郎

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ごあいさつ

「選ぶ側」と「選ばれる側」の力

 なぜ「議員力」なのか。ここで使っている「議員力」や「市民力」という言い方については、その用語法や意義役割について、さまざまな議論があろうかと思います。私たちがあえて問題提起をした背景には、民主主義やその政治制度が本来的な働き方になっていないのではないかという基本的な疑問があります。議会制民主主義への問いかけも必要かもしれませんが、それに先立って、私たちがこれまで採用してきた議会制民主主義が機能しているかどうかを問題にする必要があると考えたからです。
 民主主義の基本的な考え方は、民衆による支配ということです。それを実現するために、先人たちは、選挙と議会の制度をつくりあげてきました。これら民主主義政治制度が適切に機能するためには、そうした制度が存在することと同時に、その運用の基礎的条件を満たさなければなりません。私たちはそれを民主主義のガバナビリティ(統治能力)と考えています。
 このガバナビリティは二つの方向で求められています。一つは、統治をする側の統治能力で、適切な統治を実現する力です。そしてもう一つは統治をされる側の能力であり、統治を選び受け入れることができる被統治能力です。いずれも、民主主義の原理と実践についての理解が必要であり、その正当性についての信条が確立されていくことが重要となります。
 議会制民主主義において「選ぶ側」と「選ばれる側」にこのガバナビリティが備わっていなければ、その基本的な機能を発揮することはできません。そもそもその能力があるのかどうか、不足しているとすればどのようにして能力を身につけていくことができるのか。そうした問題を考える手がかりとして、この「議員力」や「市民力」への問いかけがあるのだと考えていただければ幸いです。

同志社大学大学院教授
議員力検定協会共同代表
新川 達郎